CONTEMPORARY HAWAIIAN MUSIC FILE
MACKEY FEARY/Black & White
mackey-feary
1.You're Young
2.Catherine
3.Lullaby
4.I Remember You
5.It Takes Two
6.A Million Stars
7.It's Okay
8.I'm Calling You
9.Still There With You
10.I Don't Believe
11.You Just Won't Write
12.Goodbye Friends
(Bonus Track)
13.Powerside


Produced By Mackey Feary,Frank Pahia,Dave Shaffer

Lead Vocals,Guitar,Bass:Mackey Feary
Guitar:Jimmy Funal
Drums,Syndrums:Kevin Daley
Bonnie Gearheart,Azure McCall
Keyboards,David Yoshiteru,Gaylord Holomalia
Background Vocals:Nohelani Cypriano,
Sax:Gabe:Baltazar
Fleugelhorn:Jhonny Madrie

Recorded At:Sound Of Hawaii,Broad Recording Studio

CD : MGC Records MGC 1002 (1997)

日本でのサーフ・ロック・ブームの立役者がKALAPANAであり、その顔とも言える存在がMackey Fearyその人、当時セシリオ&カポノ、オロマナ、サマー、カントリー・コンフォートなどと一緒に紹介され、何処のビーチもサーフ・ロックをバックにサーフィンに興じるって言うのがトレンドでしたね。フリー・ソウルの人気アイテムとなった本作品は一時は2万円を超える高値が付けられておりました。その1stアルバムがめでたくCD化!されたと思いきやさにあらず..。収録曲をご覧頂くとお解りの通りコンピ仕様、『Mackey Feary Band』(1st)から@ABCDELと『From The Heart』(2nd)からFGHIJKの13曲を抜粋したもの。いわば両方のおいしい部分だけを切り取って詰め込んだものと言いたい所ですが、肝心の1stに収録されていた<My Hands To Play>がオミット、ボーナス・トラックとなった<Powerside>は極端なエディット(オリジナルは7:20なのに2:45に短縮)など納得できないところも多少ありますがレア盤のCD化は大歓迎です。でも出来る事なら1stだけはそっくりそのまま収録して欲しかったって言うのが本音です。KALAPANA在籍時と変わらぬヴォーカル・スタイル、ちょっと頼りなげでいて繊細な歌声、ソフトで流れるようなメロディーが凝縮されています。1stからの@ABCDELはいずれも甲乙付けがたい名曲ばかり。蛇足ですがKALAPANA脱退後このアルバムの制作とほぼ同時進行していたプロジェクトが、なにわの歌姫゛はるちん″こと、桑名晴子のデビュー・アルバムのプロデュースだったのです。その作品のHawaii Sideと題されたA面はMackey Feary Bandが前面的にバック・アップ。<I Remember You>、<You're Young>、<A Million Stars>の3曲を取り上げ、時にソウルフルに、時にエモーショナルにカバーしております。本作と聴き比べてみるのも面白いです。

1999年2月20日他界、もうあの声を聴く事ができなくなってしまいました.....合掌。


1.He'll Come To Yow
2.One Step Closer
3.Tina
4.Las Vegas Turnaround
5.Module
6.End Of The Road
7.Up This Road
8.Dear Ma
9.You Make Me Feel
10.Lord Thou Art Holy
11.Forever And One Day


Produced By Kirk Thompson & Mackey Feary

Dreamsvilles Records
YDCD-0064

カーク・トンプソンのプロデュースで99年にデビューしたスコット・アランのミニ・アルバムでのセッションがマッキーの最後のセッションと思い込んでいました。しかし、この時期に制作に取り掛かっていたんですね〜。

ヴォイス・オブ・カラパナことマッキー・フェアリーの新譜が突然登場。しかも日本国内オンリー。地元ハワイのミュージシャンもこのニュースに寝耳に水らしいです。
<ラス・ヴェガス・ターンアラウンド>(ホール&オーツ作)以外は全部新曲!
カーク・トンプソンとアルバム制作を進めていた矢先に例の事件が起こり、マッキーは帰らぬ人に・・・
あれから早2年・・・マッキー・フェアリーの意志を継いでカーク・トンプソンが素晴らしいアルバムに仕上げてくれました。でも、聴けば聴くほど悲しくなってしまうのは私だけでしょうか?なんか複雑です。
少しも変わらぬジェントルな歌声が涙を誘います。しかし、輝きに満ちた時代のあのマッキーは感じられません。


Discography
Mackey Feary Band(79) Nohelani Cypriano
& Mackey Feary
12single(80)
From The Heart(80)
Mackey Feary/Romantic Story 11:30pm Burning Bridges
Nite Life(83) Touch Sensitive(84) Romantic Story
11:30p.m.(91)
Burning Bridges(95)
Mackey Feary/back To Back HARUKO KUWANA
Black & White(95) Back To Back(95) Forever&On Day(01) Haruko Kuwana
Produced By Mackey Feary
<プロフィール>

 マッキー・フェアリーは1955年8月13日、ホノルルの生まれ。本名はブライアン・マッキー・フェリーでハワイ、チャイニーズ、フィリピン、イギリス、フレンチ、カナディアン、インディアンといった多民族の血が流れている。10代前半からウクレレやギター等をプレイするようになりいろいろなグループに参加。そこで知り合ったいろいろなメンバーと1972年、カラパナを結成。そして1975年にレコーディングしたアルバム「Kalapana 1(ワイキキの青い空)」で鮮烈なデビューを飾り、続く1976年レコーディングの「Kalapana 2(ワイキキの熱い砂)」でその評価を完全なものにする。ハワイ音楽通のみならず、多くのポップ・ファン、AORフリークが愛聴したメロウ・クラシックス<Juliette>を作曲、歌っていたのが彼マッキー・フェアリーだった。初期のカラパナにおいてマッキーの人気は極めて高いものがあったがその2ndアルバム発表後に突然グループを脱退。自らのグループ:マッキー・フェアリー・バンドを率いて1978年に「Mackey Feary Band」、79年に「From The Heart」と2枚のアルバムをリリース。ここでは現在で言うフリー・ソウル的な感覚を上手く打ち出し、それまでのハワイアン・ポップスとはひと味違う、マッキーならではの高度な音楽性を披露。これらのアルバムはそれから20年以上が経過した今日においても非常に高く評価されており、特に若いクラブDJが好んで選曲に取り入れている。 その後、LAで活動していたモーリス・ベガ&ケンジ・サノと出会い、彼らのバンド:Shineに参加。アルバムのディールを獲得すると同時にグループ名をマッキー・フェアリー&ナイト・ライフにチェンジ。1983年にアルバム「Mackey Feary & Nite Life」をリリースし好評を博すが、その噂を聞きつけたプロモーターの提案でカラパナのリユニオン・コンサートが実現。マッキーももちろんそこに参加し、ナイト・ライフ自体は開店休業中になってしまう。 そして1984年、マッキーは早くもソロ作「Touch Sensitive」をリリースし、ここではシンクラヴィア2を駆使するなど、実験的なアプローチを試みる。 80年代中盤以降はカラパナで活躍、さらに、ソロ作もポツリポツリとリリースするなど平穏な音楽生活を送っているかのように見えたが、その裏にはドラッグ他様々な問題を常に抱えており、バンドのメンバーに迷惑を掛けることも少なくなかった。そして、奥さんへの暴行などで逮捕された1999年2月、自殺を図り、43歳という若さで帰らぬ人となってしまう。

[01/Mar/99]
Renewal [22/Oct/2000]

Renewal [15/Sep/2001]