Timeline/The Anthology Part 1
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1.My Flame
2.Coming Down From Love
3.Loving You
4.Jamaica
5.Real Thing
6.Even Now
7.Don't Lead Me On
8.Show Me Your Devotion - Duet with Marilyn Scott
9.Once Upon A Time
10.I Give In
11.Don't Ask My Neighbor
12.Let It Be Me
13.Baby, It's Cold Outside - Duet with Vanessa Williams
14.Tell It Like It Is - Duet with Michael Lington
15.Good To Me
16.What You Won't Do For Love - New 20th Anniversary Version
Timeline/The Anthology Part 1 Original Release: 29/Sep/1998(USA)

1,My Flame
2,Take Me To Back To Then
3,You Promised To Me
4,All Of My Love
5,Next Time(I Fall)
6,Real Thing
7,Janet
8,Back To You- Duet with Marilyn Scott
9,Once Upon A Time
10,Where Is Love
11,Let It Be Me
12,I Give In
13,Baby, It's Cold Outside- Duet with Vanessa Williams(P.Loesser)
14,Tell It Like It Is - Duet with Michael Lington(L.Diamon-G.davis)
15,Good To Me(Caldwell)
16,What You Won't Do For Love - New 20th Anniversary Version
Greatest Hits Vol-2 Original Release: 14/Oct/1998(JAPAN)
Produced & Arranged By BOBBY CALDWELL
Executive Producer:HENRY MARKS
"What You Won't Do For Love"(New 20th Anniversary Version)And"Good To Me"Recorded & Mix At The Ranch-Tarzana,CA
Recording Engineer:WOODY WOODRUFF & RICHARD MCINTOSH
Mixed By BOBBY CALDWELL,WOODY WOODRUFF &RICHARD MCINTOSH
Masterde At OCEAN VIEW DIGITAL MASTERING,LOS ANGELES
Masterde By JOE GASTWIRT & RAMON BRETON
Project Coordinator & Sequencing:NORMAN T.RUSSELL

98年のBOBBYの周辺をざっとおさらいしてベスト盤に話を進めよう。まずは突然TVから流れてきたCF曲に耳を奪われた春先...この歌声はまぎれもなくBOBBY。それも前回とうってかわったAORな曲調。そうガブリエル・アンオーのバックに流れるラックス・スーパー・リッチのCF曲<In Love>。日本リーバへこのCF曲の問い合わせが相次いだのは言うまでもないが、残念ながらCDの発売迄には至らず、AORなBOBBYを求めるファンをがっかりさせた。このCF曲はミシェル・ハート&マーク・ヒューゲンバーガーらの曲であり、BOBBYのオリジナル曲ではなく、彼が他人の曲を歌うのはスタンダードのカバー以外、きわめて珍しいことであった。前途のミシェル・ハートは『MISH』を88年にリリースしたシンガー・ソング・ライターであり、記憶に新しところではマイケル・センベロをブラザータイムに紹介した事でも知られるアーティスト。その後、急遽ジャズテイストの新譜『I'll Be Around』が6月17日に発売されるとのアナウンスが流れたにも関わらず、いつものようにドタキャン。その主たる要因は尊敬するフランク・シナトラの死にあったようで、アルバムの内容をトリビュート的なものに変更したいと言う本人の強い希望が延期となった最大の理由のようだ。また同時期、全米ツアーを敢行したというのも要因の一つと言えそうだ。その延期のニュースに悲しんでいたら降って湧いたようなベスト盤発売のインフォメーション。既に日本では2曲の新曲を収録した『Greatest Hits』(92年)が発表されているが、本国ではこれが初めてのベスト盤となる。アメリカでは予定通り9月29日に発売となったベスト盤はデビュー20周年の節目を記念すべきアルバムとなっている。さてその内容はデビューアルバムからソウル・サバイバーまでの各アルバムから選りすぐりった名曲がピック・アップされ、まさにベストと呼ぶにふさわしい内容となっている。ファンにとって何より嬉しいのは、たった1曲ではあるがN<Good To Me>の新曲が聴けること。この数年こんなAORなBOBBYを聴けたのは久しぶり。曲調は90年代のテイストであり『Where Is Love』あたりでみせたメロディクでいてスムースAOR。そして注目は往年の大ヒット曲、AORクラッシクともなった<風のシルエット>のリメイク。20周年記念ヴァージョンとなっていて、コード進行も変更されオリジナルとはかなり違ったアレンジが印象的だ。また、単なるベスト盤ではなく近年、他人名義のアルバムでデュエットした曲やリード・ヴォーカルをつとめた曲が収録されている点も見逃せない魅力となっている。まずはマリリン・スコットの『Sky Dancing』からG<Show Me Your Devotion>、(原曲はイエロー・ジャケッツの『Samurai Samba』に収録されていたインスト曲に、BOBBYとマリリン・スコットが歌詞をつけたもの)、そしてヴァネッサ・ウィリアムスとのデュエットL<Baby, It's Cold Outside>、98年2月にひっそりとリリースされていたマイケル・リントンのアルバム唯一のヴォーカル・チューンM<Tell It Like It Is>。うーん渋すぎる選曲〜。この曲は『Soul Survivor』あたりのテイストであり、ボビーの最も得意とする曲調である。(彼はボニー・ジェイムスの後釜としてJAPANツアーに参加していたSAX奏者。)今までオリジナルアルバムでは聴くことが出来なかった曲が収録されているというのはなんとも嬉しい選曲である。欲を言うならもう少しマニアックにグロリア・ローリングとの<One Love、One Heart>やYUKIとの<Nothing's Gonna Stop Us Now>あたりなんかを収録ってのは無理な注文か?それにしても気になるのは思わせぶりなタイトル...『The Anthology Part 1』との表記があるって事は近い将来『Part 2』があるのだろうか?
追補(国内盤)
前述のUS盤と国内盤では仕様が異なり(ジャケ&収録曲)両者のアルバムの表情がかなり違うのであえて追補します。さて、紆余曲折のあった国内盤ベスト盤は『Timeline-The Anthology Greatest Hits Vol-2』に落ち着き、ジャケットもVOL-1(92)をイメージさせるイラストに差し替えられ予定通り10月14日にめでたく店頭を飾る。ジャケットにはトレードマークとも言えるボビーと月のイラストが小粋にコラージュされている。国内盤の収録曲は92年にリリースされたベスト盤との重複を避けるためUS盤とは7曲差し替えられ、まさにVol-2としての意味合いがより強くなった感がある。また前述の本国(US)では初のベスト盤と紹介したが実は正確には2枚目となる。そのアルバムはヴァレンタイン・デ-向けに限定発売されたもので(プロモ表記がどこにも見当たらないので、たぶん・・・。)タイトルは、ずばり『Be My Valentine/Limited Edition・Special Collector's Item』。リリース年の表記がどこにも無いのですが収録曲から判断して89年あたりと推測さる。収録曲は次の通り・・・

Be My Valentine
1.What You Won't Do For Love
2.Heart Of Mine
3.Next Time (I Fall)
4.Real Thing
5.Even Now
6.China
7.Stuck On You
8.Cry
9.Without Your Love
10.Loving You
11.All Of My Love
12.Once You Give In
13.Never Loved Before
14.I Don't Want To Lose Your Love
15,Janet

さて、本題の国内盤に話を戻して・・・92年のベスト盤との重複を避け選曲された楽曲は日本のリスナーに実に心憎いばかりの内容。国内盤の注目はK<I Give In>、これは『ソウル・サバイヴァー』でのオリジナル・ヴァージョンではなく、シングルカットされたRADIO MIX ヴァージョン(シングル・カセット)となっていてマニア心を大いにくすぐってくれる。(アドリブにはロング・ヴァージョンって紹介されていましたが、ショート・ヴァージョン。)またマリリン・スコットとのデュエット曲が<Back To You>に差し替えられている点、やはりこちらの方が違和感無く聴こえて来るのはきっと馴染み深いパーラメントのCFのせいだろう。時を同じくして発売された2枚のベスト盤ではあるが、選曲によって全く違った表情を持っており、結論としてはアメリカ盤と国内盤の両方を揃えて初めて完結すると言ってよいだろう。このベスト盤で一区切りを付け新たな展開をみせてくれることを願いつつ、よりジャジーな一面と、今回聴く事のできたAORなボビーのアルバムも今世紀中のリリースを期待しよう。
最後に気になる新譜(国内盤)は12月16日発売(予定)、タイトルは『I'll Be Around』(仮)。また収録予定曲は例のアムラックスのステージで披露されたジャズ・スタンダード12曲(NEWS参照)、オリジナル新曲<April Moon>、そして<Come To Me><風シル>のニュー・ヴァージョンの計15曲。また、11月17日発売のクインシー・ジョーンズの新譜にも参加。(児童虐待防止に対する国家委員会に寄付を行うプロジェクト)。<Love Shouldn't Hurt>ではコーラスに参加、また<風のシルエット>も収録される模様。(こちらはオリジナル・ヴァージョン)
そしてもう一つBig News!突然!!こんな情報が飛び込んできました!!!なんと、あのTOTOの2代目ヴォーカリスト、Fergie Frederiksenの新譜でボビーの曲を歌ってるとの事!曲目は<Tell Me Diana> (Bobby Caldwell)、と<Crazy> (Bobby Caldwell/Steve Kipner)の2曲。にわかに騒がしくなってきたボビー周辺、こりゃ暫く目が離せまへん。

CD(JAPAN)
CD:POLYDOR POCP-7345(Street Day:14/Oct/98)
CD,MT (USA)
CD:SIN-DROM SD 8930
MT:SIN-DROM SDC 8930(Street Day:29/Sep/98)

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