新春と共に半年ぶりのビルボ公演。
今回は東京3夜、大阪1夜と少なめの日程。
当方、全日程を予定していたのですが、公演直前12日未明父を亡くし、慌ただしく通夜、葬儀告別式に追われる中、ボビーをはじめご家族、バンドメンバーからお悔やみを頂き、どれだけ気持ちが救われたか言い表せません。
父は15年前からアルツハイマーを患い、入退院を繰り返し、その都度体力を奪われ介護していても心が痛む毎日で、その有様は<Carry On>そのものでした。
そんな状況なので東京公演は諦めようとしていたのですが、初日公演終了後、ボビーから会えるのを楽しみにしていると電話を頂戴し、49日までの法要が東京公演と被らないというのは、父の粋な計らいと思い後半の公演を観る事が出来ました。
伝えて聞いた18日初日の様子は、アンコールなしのあっさりしたセットリストだったのですが、当方にとっての初日20日公演にはサプライズが。
<Sunnyhills>を2年セットリストに加えてくれたのは、ご自宅にお邪魔した際、「セットリストにリクエストはないか?」の問いに答えたのが始まりでした。
「歌詞を理解しているか?」の答えに「勿論」と返答。親父の介護の話をし、理解してくれた様でしたが、その場で歌うとははっきり答えてくれませんでした。
その翌年のセットリストにこの<Sunnyhills>が加えられ、披露された慶びは言葉に出来ないほどの感度でした。2年にわたってセットリストを飾ったのですが、昨年夏にもうはやらない宣言。理由はオーディエンスの反応が薄いし、歌詞が奇妙だと。
この曲は自分にとって父をイメージさせるもの。それをリクエストした事でステージにかけくれた佳曲。
初日もやらなかったのに、セットリストを急遽変更してを披露してくれました。
まさか展開に驚き、我慢していた堰が外れステージが見えないほどの涙が。
セカンドでは、「Dedicate to Tadayoshi」とのMCまで。
終了後、サイン会があるのに、その前に楽屋に呼んで頂き熱いハグに温かく有難いお悔やみを頂き、また泣く羽目に。
ボビーのお父様は54歳で他界されたそうで、自身の体験を語り、励ましてくださいました。自身の脚の傷もまだ癒えないのに、私の事を心配してくださる優しい兄貴。
ボビーとの長いハグの間、心の痛みが消えて行くのを感じていました。
また、今年の夏にニュージャージーにおいでとの有難いお誘い。
新しい馬を迎えたから、乗りにおいでと。USツアーを確認しながら日程を決めようと。
もう、夏が待ちきれない!
あれ?ライブレポートになっていないですね?
オープニングは近年の定番曲になった感のある<Special To Me>からの90年代を象徴する<Stay With Me>へ
そこから最近見直された『Carry On』から<Word><Loving you><Sunnyhils>の3連発
<Sunnyhills>は映画「カッコウの巣の上で」からインスパイアされ出来上がった曲なんです。
ボビーは無類の映画好きですからね。その知識たるやオタクの領域。
MCでは日本に住みたい、京都が良いっておっしゃってました。そう言えば前妻リナさんのご実家は京都でした。
今回の聞きどころはここから。
ファーストから<My Flame>を弾き語りで、最終日はほぼフルコーラスでした。
間髪入れずにパーティソング<All Or Nothimg At All>
それを追いかけて、ボズのコンサートで久々に会ったとMCに続いて<Heart Of Mine>
ピアニカソロは、新しいヴァージョンが多めでした。
そしてまたもや『Carry On』から<All Of My Love>を
今さらながらサードアルバムは名曲揃いですね〜♪ このアルバムをレコーディングしていたスタジオには、TOTOが『聖なる剣』を時を同じくして録音していたんです。
ある夜、TOTOのレコーディングを訪れた事がきっかけでボビーのアルバムにTOTOのメンバーが参加してくれる事になったと仰ってました。
それで、TOTOのあの曲は、リズムパターンが一緒なんだな(笑)
本編ラストはアンドリューの圧巻のソロパフォーマンスからの<風のシルエット>
そして、アンコールはやはりこの曲<Marcy>
会場で販売されていた「ポストカード」はチェックされましたよね?
素敵なイラストは、ボビーの隣人のアーティスト、Deb Santagataさん書き下ろしの水彩画。
当方はカードセットと大きめのオリジナル・アートを購入。
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