Bobby Caldwell and his Big Band 2000
Christmas Dinner Show Review

Performing His Greatest Hits
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5月に公演を行ったばかりなのに、こんなに早く日本に帰ってきてくれるなんで、、、その上、大阪ではディナー・ショウだなんて!公式のディナー・ショウは94年以来2度目となるもの。前回もリーガ・ロイヤル・ホテルで行われたのですが、ボビーの体調は最悪、点滴を受けながらのステージは内容的にちょっと辛いものがありました。今回はそのリベンジとなる久しぶりの公式なもの。(実際は非公式ですが、99年6月にハイアット・リージェンシー・ホテル大阪で行われています。)今回も会場は大阪を代表する格式高い老舗「リーガー・ロイヤル・ホテル(光琳の間)」、それにクリスマス・イブと言う最高の条件が整いました。#4年前は4万5千円もしたのに、今回はリーズナブルな2万7千円、これはかなりお買い得でしたね。
エレベータ前の掲示されていたディナーショウのポスター ディナーショウ会場案内

7時から始まったデイナー・タイム。メニューはこんな感じでした。

Dîner

Seafood Cocktail Fisherman's Wharf
Boston Clam Chowder En Croûte
Hot Roast Rib Beef With Horseradish Baked Idaho Potato
Lettuce Salada With Crisp Bacon Thousand Island Dressing
Merry Christmas Dessert "Present"
American Coffee

約1時間半のディナー・タイムが終了し、いよいよお待ちかねのライブ。『光琳の間』にセットされたステージは横に広く、Blue Noteのステージと比べると随分贅沢なスペースが用意されていました。(写真・下)
開演予定時間は8時半でしたが、実際はその5分前からスタート。ビッグ・バンド(ピアノ、ベース、ドラムス、ギター、サックス4本、トロンボーン4本、トランペット3本)による豪快な<Wind Machine>で幕が開け。



そしてお目当てのボビー登場!ピンストライプのダークグレーのシングル・スーツ、ホワイトシャツにグレーのネクタイ。そして黒のウイングチップの靴というかなり渋めのスタイル。#えーちょっとイメージが違う?趣味が変わった?って感じがしました。オープニング曲はアルバム未収録の<I've Got A Right Sing The Blues>、声の調子も良さそうだし実際かなり気合が入ってました。続いて<Beyond The Sea>を、、、『え!ちょっと待って?これじゃ5月のセットリストと一緒やんか。』昨年夏に聞いた話では『ジャズはやらずAORを準備してる』って聞かされていたので、正直な話ちょっと落胆。この前と同じセットリスト?それじゃシャレにならんと勝手な事を思って見ておりました。ここでバック・ヴォーカリストが登場。当初の予定では元クラッキンのアーノ・ルーカス、レスリー・スミスが予定されていたのですが、スケジュールがつかず両名欠席。久々にあの歌声が聴けると楽しみにしていたのにとっても残念。登場したのはソウル・サバイバーツアーにも参加していたジーン・マックレインと初登場のケン・ステイシー。名曲<Heart Of Mine>の切ないイントロにオーディエンスがどっと反応。後半お得意のピアニカ・ソロとキャロリン・ケイファーの泣きのサックスが絡むあたり何度見ても感動ものです。流れるように<Real Thing>、久々に聴けたAORしてた頃のナンバー。コーラスを配したアレンジが良かったですね。マイケル・リントンのアルバムの<Tell It Like It Is>に続いて、バンマスであるキャロリン・ケイファーのサックス・ソロで始まる<What You Won't Do For Love>をいつものパフォーマンスで披露。後半のアレンジは以前とはがらっと変化していて、これでもかのサックス・ソロとスリリングなコーラスが圧巻でした。キャロリンのあの可愛いフェイスからは想像も付かないような熱いブローに完璧にお手あげ。このままAORで行ってしまうのか思いきや、最新アルバムからタイトル曲<Come Rain Or Come Shine>で、ステージを降りてファン・サービス。座っていたテーブルまでわざわざ来てくれて、がっちり握手、これには当方感激しきり。ステージ戻って再びAORナンバー<Don't Lead Me On>、今度は赤いストラトを手に<My Flame>をさらりと披露。ボビーがストラトを抱えて歌う姿を久々に見る事が出来ました。きっとリアルタイム派は涙したことでしょう。またマークの美しいピアノ・ソロもぐっと来るものがありました。ジーン・マックレインが同行しているので<Back To You>あたりのデュエットがあるかなと思っていたのですが、残念ながらそれは見る事が出来ませんでした。、、が<At Last>では、マーク・マックミレン、ジーン・マックレイン、ケン・ステイシー各々のソロ・パートが用意され、マークのファンでもある私はとっても満足。<Come To Me>をしっとり聴かせ、再びジャズセットへ<Old Devil Moon><I'll Be Around>と続き最後は、ゴージャスな<Street Of Dreams>で終演。鳴り止まない拍手に応え再びステージに登場。アンコールはクリスマス・イブに因んで、<Have Yourself A Merry Little Christmas>をプレゼントしてくれました。初めて聴くボビーのクリスマス・ソング。これはかなりお得でしたね。#ボビーのクリスマス・アルバムって聴いてみたい!アンコールを含めて1時間20分のパフォーマンスは99年を締めくくるに相応しい内容でした。ジャズを歌ってもAORを歌ってもボビーはやっぱりボビー。99年にみたボビーのステージの中で最高のパフォーマンスだったと言える内容でした。#ジャズナンバーを歌ってる方が楽しそうに見えるのは私だけでしょうか?




こぼれ話、、、
丁度この日はツインズのお誕生日なのに、家族は東京に残し単身できたそうです。

セットリストには<Where Is Love>が予定されていましたが時間の関係でオミット、聴きたかったですね。

当初このディナー・ショウは札幌で予定されていたのですが、諸事情により急遽大阪に変更になったようです。#札幌の方御免なさい。

全く未確認情報ですが、早くも『今年6月にはまたBNでやりたい』ってボビーが言ってました。
また、3月からラスベガスでの公演「The Rat Pack Is Back」が再演されるかも?


Special Thanks To Kohei Nakura, Toru Morimoto

[15/Jan/2000]

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