Solid Ground |
[INDEX] [PROFILE] [DISCOGRAPHY] [COVER SONGS] [SESSION WORKS] [LIVE REVIEW][FILM COMPOSITION] [PARLIAMENT CF] [MAGAZINE] |
『Heart Of Mine』から1年4ヶ月ぶりにお目見えした6作目の『Solid Ground』は、本来の意味で完全復活を成し遂げ、新境地を開いた作品といえよう。前作はいわば前哨戦みたいなもので、大半は他のアーティストに提供したお馴染みの曲が中心であり、新曲となる書き下ろしが少なかった分、新鮮味に欠けるところがあった。その中でも注目曲はやはり40年代を彷彿とさせる<Stuck On You>であろう。10年ぶりの来日公演時に披露されたこの曲は『100年間、この世に残り続けるスタンダード・ナンバーと言う事を想像し、コール・ポーターやジョニー・マティス等の偉大なソング・ライター達をイメージして書いた』と彼自身が語るように素晴らしい仕上がりとなっている。また、RANDY WALDMANのストリング・アレンジの手腕も見逃せない。そして、BOBBYがジャジーな方向に進むきっかけにもなった曲である。タワー・オブ・パワーの分厚いホーンを配した<Don't Lead Me On>はノスタルジックなオープニングに相応しい曲調。パーラメントのCF曲にもなった<Back To You>はMARILYN SCOTTとの熱いデュエットで、この上なく美しい曲だ。<Promised Land><Every Man>では今までにあまり見られなかったメッセージ色を打ち出した新たな方向性とも言える。余談であるが<Without Your Love>は実はリメイクされた曲である事はあまり知られていない。この曲は80年の2度目の来日公演で既に歌われていて、かなりリメイクされてめでたく収録された曲なのである。ステージでパティー・ソングと呼ばれていた<Janet>はアメリカでシングル・カットされているのだが、このシングルにはBARNEY PERKINSによるリミックス・ヴァージョンが収録されていて、これがメチャメチャかっこ良い。オリジナルより更にダンサブルなものとなっている。なおアメリカでは約1年おくれでリリースされたがタイトルもジャケットも改められ上記のものとなっている。収録曲、曲順に変更はなく日本盤と同じ内容である。 | |
日本盤のライナー・ノーツで紹介されているBOBBYのヴォーカルが聴ける関連アルバム YELLOWJACKETS/Samurai Samba (85) OST/Back To School (86) OST/Mac & Me (88) Number One With A Ballet (88) RICHARD ELLIOT/Take To The Skies (89) |
CD(JAPAN) |
CD:POLYDOR POCP-1060 CD:VICTOR VICP 63194 |
CD,MT(USA) |
CD:SIN-DROM SD 8893 MT:SIN-DROM SDC 8893 |
SINGLE(JAPAN) |
Without Your Love C/W Back To You [POLYDOR
PODP-1016] Cry C/W Janet [POLYDOR PODP-1025] Stuck On You C/W Don't Given Me Bad News [POLYDOR PODP-1043] |
SINGLE (USA) |
Janet / Radio Remix,Short Urban,Long Urban [SIN-DROM SD 8] |
Collecter's Item | |
当時、輸入盤CDは大きな紙箱にセットされて販売されていたのをご記憶だろうか?すぐにゴミとして捨てられてしまうパッケージであるがこれが今となっては貴重品。(写真は未開封品) |
Back | Next |